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塩を使えない食生活とは?
高血圧になると、朝昼晩の1日3回の血圧測定が、かかせません。
正常の血圧は日本高血圧学会によると、上は120mmHg未満(収縮期血圧)、下は80mmHg未満(拡張期血圧)が理想の数値です。
高血圧は日本人に1番多い病気で、高血圧になると血管が悪くなって脳心血管病、つまり脳卒中や心筋梗塞、心臓病になって健康寿命を損なうのです。
それを回避するのに、減塩を意識することが必要なのです。
高血圧で病院に通うようになると、買ってきた焼き鳥のタレを水道水で流したり、味付けをしていない野菜などに、ゴマやコショウをかけて食べるようになります。
ですが、ほとんど塩を使わない料理のお味はどうなんでしょうか?
実際に、そのような食生活をされている人は「美味しいか美味しくないかで言うと、普通です。急に塩を使わない食生活になるとストレスになると思います。」と話していました。
日本人は1日におよそ10gの塩分を取っていますが、世界保健機関(WHO)の推奨する摂取量は1日5g未満。
東京大学医学部付属病院の特任教授によると、「男性の発がん原因で1位はタバコ、2位はお酒、3位が塩分です。塩分は胃がんにしか関係ありませんが、それでも発がん原因の3%は塩分過剰というのは、がんという点でも非常に重要」だと言います。
記事の内容
◎エレキソルトを開発している人はバリバリの理系女子?!
ビールでおなじみのキリンホールディングスの新規事業グループ会議に、健康関連の事業を手掛ける、ヘルスサイエンス事業部の佐藤愛さんという女性が出席しています。
この女性が減塩食の塩味を増強させる独自の電流波形の技術を搭載したスプーンの、エレキソルトを開発しているのです。
椀とスプーンは実験機です
画像引用:電気の力で減塩食の塩味を約1.5倍に増強する技術およびその技術を使った「エレキソルト」の開発が内閣府「日本オープンイノベーション大賞」で日本学術会議会長賞を受賞
「私は何もないところを開拓していくのが好きでww それをやらせてもらえる環境ですね」
と話されていました。
佐藤さんは東京大学大学院 修士課程修了。学生時代はサリガニの研究に明け暮れて、研究論文が有名科学誌の表紙を飾るほどの、バリバリの理系女子です。
2010年にキリンホールディングスに入社後は、食品素材の研究に携わっていましたがやりたかったことは、新規事業だったのです。
「全然違う業務の研究をやっている時に病院の先生から、食事療法は重要なのになかなか続けてもらえないというお声を頂いたり、あとは実際に食事療法をやられている方からは、重要なのは理解しているけれど普段食べ慣れた食事から変えるのは非常に辛い、満足度が下がってしまうというお声を頂いていて、なのでそこを解決する方法がないか?というのを広く探索していました。」
佐藤さんのやりたかった新規事業とは、塩味を増強させることが出来る食器、エレキソルトでした。
◎エレキソルトはモニター募集はしているの?
お箸などいくつもの試作品の中で商品化が進んでいるのが、スプーンの形をしたエレキソルトです。
画像引用:減塩食品の塩味を増強する「エレキソルト」を共同開発する明治大学宮下芳明教授が「イグ・ノーベル賞」を受賞
電池を使い、微弱な電流を流して塩味を1.5倍感じることが出来る世界初の技術なのです。
佐藤さんは家での食事もエレキソルトを使って、日々研究しています。
この塩味が増強されるというエレキソルトのスプーンですが、どういう構造になっているのでしょうか?
まずはスイッチを入れて食べ物を口につけると、電流の流れが出来ます。塩味の元となっているナトリウムイオン。通常は料理の中に分散されていますが、エレキソルトで微量の電流を流すと、スプーンの上の食べ物のナトリウムイオンが引き寄せられて集まってきます。
その状態で舌に触れるので、塩味を強く感じるという仕組みなのです。
ある日、佐藤さんは明治大学に向かいます。
尋ねたのは宮下教授のもとでした。宮下さんは電流で食品の味を変える電気味覚を研究されています。
その成果が認められて2023年にユニークな科学研究に贈られる「イグ・ノーベル賞(栄養学)」を受賞されました。
佐藤さんは宮下さんの研究に5年も前から目をつけて共同開発してきました。
宮下さんは「今、エレキソルトを欲しいという声を山ほど聞くんですよ。イグ・ノーベル賞の受賞をきっかけにたくさん連絡をもらいますし。こんなにニーズを感じる形で商品化に近づいているものは、なかなかないですよ。佐藤さんを出来る限りの応援していきたいです。」と話されていました。
そして、エレキソルトのモニター募集ですが、ハンズ新宿店で先行体験が出来たのですが、行われたのは2023年の7月だったのですでに終了していました…
また体験できるかもしれませんが注意事項としてお召し上がり頂く食品は、原材料の一部に小麦・乳・牛肉・大豆・鶏肉を含みますと書かれてありましたので、注意しましょう。
◎エレキソルトが使えない人がいる?!
ハンズ新宿店でのモニター募集の中で、参加者にたいして下記に該当される方はエレキソルトのご体験はできませんとありました。
・ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器、人工心肺などの生命維持用医用電気機器、心電計や点滴器などの装着型の医用電気機器を使用している
・心疾患、出血性疾患、血友病疾患がある
・神経障害や知覚障害がある
・歯を治療中である(矯正中も含む)
・交通事故などにより頭部に後遺症がある
・重篤な疾患(心疾患・神経疾患・脳疾患・呼吸器疾患等)、発作性の疾患(てんかん等)を有している、またはその既往歴がある
・悪性腫瘍(しゅよう)がある
・妊娠中もしくは妊娠の可能性がある
対象年齢が18歳以上という項目もあり、実際に発売される頃には上記のような人でも使用できるのか?という部分も気になるところです。
◎エレキソルトを使うと味はどうなる?!
その後エレキソルトを使っての試食会が行われました。エレキソルトのスプーンを使ってもらうと
「物足りなさは解消される気がする」
「塩を感じる。からいくらい」
「どんどんしょっぱくなってきた」
「美味しさが格段に上がった」
「金属的な味を感じた」
中には、ほとんど塩味を感じていない人もいるようです。
アンケートからは、7割以上の人が塩味が増したと感じると回答しました。
佐藤さんはその後も料理のプロと一緒に、塩味を増強できる減塩レシピを考えていきます。
こうして完成した減塩レシピは、ラーメンやクッパなど全部で5種類。
カレー1皿の塩分量は1.6gと、大幅な減塩が達成できました。このレシピは今後増やしていく予定だと言います。
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◎エレキソルトの使い方を教えて
エレキソルトのスプーンの持つところに丸い電源ボタンがあります。まずは電源を長押しします。するとランプが点灯します。
あとは、スプーンの持ち手を握ってカレーをすくって口に含みます。佐藤さんは「じわっと味が上がる仕組みになっています。この搭載している電流を使って食事の味わいを増強する技術は、体感に個人差があるものとなっています。
目安として30%くらい減塩した食事に合うような技術になっています。この研究は2019年から初めたので5年ほど経ちました。今はもう販売に向けて準備は整いつつある状態ではありますが、この後も引き続き技術の改良は、商品が販売されてからも弊社のほうで続けていこうと思っています。」と話されていました。
普通は手洗いを推奨しているのですが、食洗器に入れた場合なども想定した試験をすると、エレキソルトにヒビが入ってしまいました。
佐藤さんは「食器と同じように扱えないと日常で使うには難しくなるので、ここは絶対に解決しないといけない」と語っていましたが、その後は強度も考慮して樹脂を変えたり、デザイン面も変更したのでヒビの部分も問題なくなりました。
◎エレキソルトはどこで購入や予約ができる?通販やAmazonで買えるの?
エレキソルト第1弾となるスプーン。ボタンを押すごとに塩味を4段階で調節可能になりました。
こういったスプーンは、女性やお年寄りが使いやすいデザインでもある必要がありますが、現時点では持ち手の部分の大きさは電動歯ブラシくらいなので、まったく違和感なく使用できるように感じました。
3月時点ではまだ価格は未定だそうです。2024年の夏ごろに発売を目指しているようです。
今時点では、合う食事と合わない食事があるそうで、佐藤さんはまだまだ改良を続けていくとおっしゃっていました。
※ガイアの夜明けを参考に記事を書いています。
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