入江陵介の引退後はキャスターになるのが夢だった!?
今年4月に現役を引退された、元競泳日本代表の入江陵介さん。(34歳)
0歳から水泳を始め、中学時代に背泳ぎ1本に絞り出場した全国JOCジュニアオリンピックでは、当時の日本中学記録を樹立するなど才能が開花。
18歳で初のオリンピック出場を果たし、その後日本記録を次々と更新しました。
そして迎えたロンドンオリンピック(2012)では、個人で2つのメダルを獲得。
さらにメドレーリレーで日本史上初となる銀メダルも獲得。
2015年までに出場した国際大会で獲得したメダルはなんと、30個以上!
しかし、メダル獲得は確実だと思われていたリオオリンピックでは、8位。
「自分は賞味期限が切れた人間なのかな?」と発言。
メダルを獲得できず、一時は引退も考えたそうです。
それでも苦悩を乗り越え、迎えた東京オリンピックでは、日本競泳界史上2人目となる個人種目でオリンピック4大会連続決勝進出を達成。
日本競泳界に数々の金字塔を打ち立ててきた入江さんですが、今年4月に競技人生にピリオドを打つことを発表。
「人生を振り返ると、人生の半分以上が日本代表として過ごす日々で、自分の家というか家族というか、競技から離れるのは嬉しい気持ちもあるんですが、寂しい気持ちもあるかなと…」と涙ぐんだ会見でした。
18年間にわたり、日本競泳界をけん引してきた入江さんに挫折した過去や北島康介との絆、選手村の実態まで競泳界の裏側をいろいろ聞いてみましょう。
いま1番やりたいこととは?
入江:生活は変わりましたね。朝練があったので、アラームの音イコール朝練の音だったので。
今は比較的ゆっくりした時間を過ごしながら、またいろんな新しいセカンドキャリアに向けてスタートしています。
最初のほうはアラームが鳴ると「朝練だ!」ってなってましたけど、だんだんと「自分は引退したんだ…」って。
今は朝は用事がなければゆっくり寝れるので、なんか変な感じですね。
水泳の仕事もさせていただいているので、後進の育成であったりとか水泳界に貢献できるような活動をしていきたいと思っています。
メダル自体に価値があるというよりは、メダルを取ったことによって周りに喜んでもらったりとか、そういうことに価値があると思っています。
1番やりたいことは、海外旅行にゆっくり行ってみたいですね。
いままで遠征とか合宿で行ってたんですけど、旅行ではなく合宿なのであまり自由時間がなかったりとかだったんで。
水着持たずに旅行に行って、ゆっくり羽根を伸ばしてみたいですねww
国はスイスに行きたいですね。自然に囲まれたい。
いままでせわしないところにいたので、落ち着いた水と出会ってみたい笑
Q:水泳関係じゃない、やってみたいことは?
入江:実は小さいときの夢がアナウンサーなんですよ。
小学校6年生のときの卒業式で発表してるんですよ、みんなの前で。
スポーツが元々好きなので、そういう仕事とかのオファーがあればやってみたいですね。
Q:役者さんとかは?
入江:オファーがあればいいですけど、無理だと思いますね、自分には。
Q:メンタルは強い?
入江:強くはないのかな?って思っちゃいますね。
もちろんレース前とかは自信を持って行くんですけど。でもやっぱり、不安が襲ってきたりとか、もちろん結果が良くないと落ち込んだりすることがめちゃくちゃあったんで。
そういう意味ではあまり、強くないかな?と思います。
レースの直前に震えたことはないんですけど、マイナスなことがよぎってしまったりとか、でも泳ぐときにはしっかり自信を持っていくっていうのは決めてますね。
音楽も聴きますけど、僕バラード聞いちゃうんですよww
自ら落ち込みにいっちゃうみたいな笑
一旦、落ち着かせるみたいな。
何度も競泳引退を考え、悩み続けた競技人生
Q:競泳人生で1番しんどかったときはいつ?
入江:ロンドンオリンピック終わりの翌年ですかね。
ロンドンオリンピックのときはメダルを3つ取ったんですけど、その翌年はやっぱり金って思った大会で全然結果が出なかったので。
「ピークが終わってしまったのかな?」とか、「この先、どうなっていくんだろうな?」とか不安はありました。
1回落ち込んだ後は切り替えていったりとか、先輩にアドバイスいただいたりとか北島康介さんとかにアドバイスをいただいたり。
「苦しいときは、1年くらいゆっくりすれば?」とか。
「1年代表に入らなくても、いいじゃん!」とか。
そういうふうに言ってくださって、気持ちがラクになれました。
でも北島さん以降は、インタビューのときに名言を残さなきゃいけないのかな?って、ちょっとプレッシャーはありますけどねww
北島さんがずっと名言を作っちゃってるので笑
北島さんは普段はすごく普通なんですよ。
でもレース前とかになってくると、悪い意味ではない近寄りがたいオーラが出てくるというか。
勝負師の顔になるっていうのは、すごく感じましたね。
Q:選手村での生活は快適?
入江:4大会分の選手村を経験させてもらいましたけど、楽しいというか雰囲気が。お祭りというか、もちろんオリンピックなんですけど選手しかいないゾーンなので結構楽しい雰囲気があったりとか、大会ごとに雰囲気も違ってましたね。
豪華というかシンプルなイメージです。
美味しかったごはんは、圧倒的に東京です。東京オリンピックは、みんな美味しい!って言ってました。他の国の選手も言ってました。
※「ぽかぽか」を参考に記事を書いています。