世界肥満デーに合わせて?!日本初の内臓脂肪減少薬【アライ】が発売!その効果とは?

大正製薬が国内初!内臓脂肪を減らす薬を発売

昨日の3月4日は世界肥満デーでした。世界肥満デーとは、毎年3月4日に世界肥満連合(WOF)が提唱する記念日です。

肥満や過体重が世界的に増加している現状を広く知ってもらい、予防や治療の重要性を啓発することを目的としています。

肥満の現状として、

①世界で約20億人が肥満または過体重。

②2035年までに世界の4人に1人が肥満になると予測

③肥満は、2型糖尿病、心疾患、脳卒中、がん等、様々な健康問題のリスクを高めると言います。

そんな日に合わせてなのか?大正製薬が国内で初めての内臓脂肪を減らすという、ドラエモンがポケットから出してくれるような夢の薬が発売されることになったというニュースが飛び込んできました。

 

記事の内容

 

◎日本における肥満はどのくらいいるの?

・厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、2020年の調査で、20歳以上の男性の33.0%、女性の22.3%が肥満(BMI25以上)と判定されています。

これは、男性は約3人に1人、女性は約5人に1人が肥満という計算になります。

 

・年代別肥満率

年代別にみると、男性は40歳代(39.7%)、女性は60歳代(28.1%)が最も肥満率が高くなっています。近年は、特に中年層の肥満率が上昇傾向にあります。

 

・肥満率は都道府県別で差があり、男性は青森県、女性は秋田県が最も高い。

・肥満は生活習慣病のリスクを高めるため、適切な体重管理が重要です。

 

大正製薬の「アライ」は、内臓脂肪や腹囲の減少の効能を持つとされています。

この薬の対象は18歳以上で、腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の人を対象にしています。

 

要指導医薬品であるために、購入するには対面で薬剤師から説明を受けなければなりません。

 

◎街の人の反応は?

・お腹周りって結構落ちにくいじゃないですか。下腹が落ちなかったりするので。

 女性は特に気になると思います。

 

・お腹周りは気にはなってますけど、自分はちょっと脂肪がたまってるかなぁというくらいなのでww

 

・年を重ねてくると、やっぱり段々と気になってくるかな。若い時はそんなに気にならなかったんですけど。

 お腹周りが85cmを超えてから、気になりだしましたね。健康診断は85cm以上だと、 引っ掛かってしまうので。

 

・食事とか運動でコントロールできる人はいいですけど、それだけでは難しい場合もあるので良いと思います。

などの意見がありました。

 

※ANNnewsCHを参考に記事を書いています。

 

年々気になってくるお腹周りですが、気が付くと肥満体形になっている人も多いです。

そんな悩みの種でもある肥満体形が、薬によって解消される日が来るとしたら…多くの人は興味を持つことでしょう。

 

◎抗肥満薬アライの作用とは?

大正製薬が発表したのは、国内初となるお腹周りや内臓脂肪を減らすことができるとされる飲み薬の抗肥満薬「アライ」です。

アライの作用として、【食事に含まれる脂肪はリパーゼによって分解され吸収されます。】

リパーゼとは、脂肪を分解する消化酵素です。

主に膵臓で作られ、膵液とともに十二指腸に分泌されます。リパーゼは、脂肪酸とグリセリンからなるトリグリセリドを分解し、消化吸収できるようにします。

 

リパーゼの役割

  • 脂肪の消化吸収
  • 脂質代謝の調節
  • 細胞膜の機能維持
  • 免疫機能の調節

【アライの有効成分オルリスタットは、リパーゼを阻害して脂肪の吸収を抑えます。】

オルリスタットとは、肥満治療薬として用いられる薬剤です。

商品名はゼニカルアライなどがあります。

 

・作用機序

オルリスタットは、脂肪を分解する消化酵素であるリパーゼの働きを阻害することで、脂肪の吸収を抑制します。具体的には、小腸でリパーゼが脂肪を分解するのを防ぎ、そのまま便として排泄されるようにします。

 

・効果

オルリスタットは、食事から摂取する脂肪の約30%を吸収抑制することで、体重減少効果が期待できます。ただし、効果には個人差があり、他のダイエット方法と併用することでより効果が得られると言われています。

 

・副作用

オルリスタットの主な副作用としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 腹部不快感
  • 下痢
  • 油便
  • 軟便
  • 便漏れ
  • 頻便

これらの副作用は、通常、服用を続けると軽減されます。

 

・注意点

オルリスタットは、以下の点に注意して服用する必要があります。

  • 妊娠中または授乳中の場合は服用できない
  • 他の薬を服用している場合は、医師に相談する
  • 甲状腺機能低下症や胆嚢摘出術を受けたことがある場合は、医師に相談する
  • 食生活の改善や運動習慣の改善と併用する

カンタンに言うと、この薬は食べた脂肪のおよそ25%を排出することが期待できるということです。

 

大正製薬の担当者によると

1年間服用していただきますと、内臓脂肪面積は約20% それから腹囲については約5% (4.73cm)それぞれ減少が確認されています。ということでした。

 

◎「アライ」の注意点とは?

大正製薬の担当者によると、

便を伴う放屁、脂肪便、下痢などがあらわれます。高脂肪食にずっと暴露された状態ですと、こういった事象が発生しやすいです。

なので、意識して高脂肪食をなるべく避ける、あるいは低脂肪食に変えていくという話でした。

 

来月の8日から販売されることになった内臓脂肪減少薬「アライ」。

長年、肥満症で苦しんでおられる方にもおすすめでしょう。

 

大正製薬

 

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