【15歳のテロリスト】映画化はされるの?あらすじや名言

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15歳のテロリストが映画化される可能性は?

『15歳のテロリスト』松村涼哉によるサスペンス小説で、少年法や少年犯罪をテーマにしています。

物語は15歳の少年、渡辺篤人が新宿で爆弾テロを起こす事件を中心に展開され、彼がなぜテロリストになったのかを探る記者・安藤の視点から描かれています。

社会問題への強い意識を持った作品で、読者に深い考察を促します。

 

 

記事の内容

 

■15歳のテロリストのあらすじや内容は?

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小説「15歳のテロリスト」は、松村涼哉による社会派ミステリーで、少年犯罪をテーマにした衝撃的な物語です。

物語は、15歳の少年・渡辺篤人が新宿駅での爆破予告を行うところから始まります。

この予告は現実となり、実際に爆破事件が発生します。

篤人は、過去に火事で家族を失った経験を持ち、その復讐心からテロ行為に走ることになります。

物語は、篤人の視点と、少年犯罪を追う記者・安藤の視点が交錯しながら進行します。

安藤は、自身も少年犯罪の被害者であり、恋人を少年に殺された過去を抱えています。彼は篤人の足取りを追い、事件の真相を探る中で、加害者と被害者の家族が抱える苦悩や葛藤に直面します。

篤人は、家族を奪った加害者に対する復讐心から行動を起こしますが、その過程で加害者の家族がどれほど苦しんでいるかを知ることになります。

彼は、自身の復讐心と向き合いながら、少年法や社会の矛盾について考えさせられることになります。

この作品は、少年法や社会的な問題について深く考えさせる内容となっており、多くの読者に強い印象を残すことでしょう。

 

 

■15歳のテロリストの作者について教えて

「15歳のテロリスト」の作者は松村涼哉(まつむら りょうや)です。

彼は2016年にデビューし、若者を取り巻く社会問題や少年犯罪をテーマにした作品を多く執筆しています。

特に「15歳のテロリスト」は、少年犯罪の被害者と加害者の視点を描き、少年法の在り方についても問いかける内容となっています。

この作品は発売直後から注目を集め、緊急重版が続くなど大ヒットを記録しました。

松村涼哉は、大学在学中に応募した作品が第22回電撃小説大賞で大賞を受賞し、その後も数々の作品が話題となっています。

彼の作品は、現代社会の闇や孤独な少年少女たちの闘いを描くことで、多くの読者から支持を受けています。

特に「15歳のテロリスト」は、少年犯罪という重いテーマを扱いながらも、感情豊かで読みやすい文体で書かれており、多くの読者に深い印象を与えています。

松村涼哉は、社会問題への強い意識を持った作家として知られ、彼の作品は単なるエンターテインメントに留まらず、読者に考えさせる要素を多く含んでいます。

彼の著作は、少年法や社会的な背景についても考察するきっかけとなるため、多くの人々にとって重要な読み物となっています。

 

■15歳のテロリストの登場人物

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小説「15歳のテロリスト」には、複雑な背景を持つ多くの登場人物が描かれています。

以下に主要なキャラクターを詳しく説明します。

 

渡辺篤人

渡辺篤人(わたなべ あつと)は物語の主人公であり、15歳の少年です。

彼は新宿駅で爆破テロを起こすという衝撃的な事件の中心人物です。

過去に火事で家族を失い、孤独と絶望の中で生きてきた彼は、復讐心を抱き、テロ行為に至ります。 

 

安藤

安藤(あんどう)は少年犯罪を専門に扱う記者で、物語のもう一人の主人公です。

彼は恋人を少年犯罪によって失った過去を持ち、篤人の行動に強い関心を抱きます。

安藤は篤人を追いながら、自身の苦しみと向き合い、事件の真相を探る役割を果たします。 

 

灰谷ユズル

灰谷ユズル(はいだに ゆずる)は篤人が復讐を誓う相手であり、過去に篤人の家族を火事で奪った加害者です。

彼もまたその影響で苦しむことになり、篤人との対立や葛藤を通じて物語に深みを与えます。 

 

灰谷アズサ

灰谷アズサ(はいだに あずさ)はユズルの妹であり、兄の犯罪によっていじめや孤立に苦しんでいます。

彼女は篤人と接触し、その関係が物語における重要な要素となります。 

 

比津修二

比津修二(ひつしゅうじ)は衆議院議員であり、少年犯罪問題に対して急進的な立場を取っています。

彼は事件の背後で暗躍し、社会的なメッセージを強調する役割を果たしています。

このように、「15歳のテロリスト」では、それぞれのキャラクターが持つ背景や心理描写が物語全体に深く関わっており、少年犯罪というテーマについて多角的な視点から考察する機会を提供しています。

 

●小説「15歳のテロリスト」はこちらで読むことができます。

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■15歳のテロリストの名言を教えて

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「15歳のテロリスト」には、少年犯罪や少年法に関する深いテーマが描かれており、印象的な名言がいくつか存在します。

以下に、特に心に残る名言とその背景を紹介します。

まず、主人公の渡辺篤人が発する「全て、吹き飛んでしまえ」という言葉は、彼の内面的な葛藤と復讐心を象徴しています。

このセリフは、彼が家族を失った痛みや社会への怒りを表現しており、物語全体のテーマである少年法の問題提起とも深く結びついています。

篤人は、自身の過去と向き合いながら、加害者に対する復讐を考える中で、この言葉を口にします。

次に、「まずは全てを知らなきゃ判断できない」というセリフも重要です。

この言葉は、物事の真実を理解することの重要性を強調しており、篤人が事件の背後にある複雑な事情を知ることで、自身の感情や行動を見つめ直すきっかけとなります。

また、「朝の天気が夕方には崩れるように、人の心も変わる」という名言は、人間関係や感情の変化について考えさせられる一言です。

このセリフは、登場人物たちが抱える感情の揺れ動きを象徴しており、特に少年犯罪というテーマにおいて、人間の心理的な側面を浮き彫りにしています。

これらの名言は、「15歳のテロリスト」が単なるサスペンス小説ではなく、少年法や社会問題について深く考えさせる作品であることを示しています。

物語を通じて、読者は加害者と被害者、その家族が抱える苦悩や葛藤についても考える機会を得ることができます。

 

■15歳のテロリストが映画化される可能性は?

「15歳のテロリスト」の映画化の可能性については、いくつかの要因が考えられます。

まず、この作品は少年犯罪やその背景にある心理的な葛藤を描いており、現代社会において非常に重要なテーマを扱っています。

これらのテーマは多くの視聴者に共感を呼ぶ可能性があり、最近の日本映画では社会問題を扱った作品がヒットする傾向があります。

さらに、「15歳のテロリスト」は発売直後から緊急重版が続くなど、多くの読者から支持を受けており、20万部以上の売上を記録しています。

このような商業的成功は、映画化に向けた強い後押しとなります。

物語には意外な展開や深いキャラクター描写があり、映像化することでより多くの人々にそのメッセージを伝えることができるでしょう。

特に、主人公・渡辺篤人の内面的な葛藤や、彼を追う記者・安藤との関係性は、視覚的な表現によってさらに深みを増すことが期待されます。

ただし、現時点では映画化に関する公式な発表はされていないため、その実現にはまだ不確定要素が多いと言えます。

しかし、原作の持つ強力なメッセージ性や社会的なテーマは、多くの視聴者に響く内容であるため、映画化への期待は高まっています。

総じて、「15歳のテロリスト」の映画化は十分に可能性があると考えられますが、その実現には今後の動向を注視する必要があります。

 

■15歳のテロリストの感想

「15歳のテロリスト」は、少年法や少年犯罪をテーマにした作品で、多くの読者から感動的で考えさせられるとの感想が寄せられています。

この物語は、15歳の少年が新宿駅で爆破テロを予告するところから始まり、その背後にある複雑な人間関係や社会問題が描かれています。

多くのレビューでは、特に主人公の渡辺篤人と彼の周囲の人々の葛藤が強調されています。

篤人は家族を失った過去を持ち、その復讐心からテロを計画することになりますが、物語が進むにつれて彼の行動の背景や動機が明らかになり、読者は彼に対する理解を深めていきます。

このような展開は、被害者家族と加害者家族の視点を交差させることで、より深い感情的な影響を与えています。

また、少年法についての問題提起も重要なテーマです。

読者は、加害者として扱われる少年たちがどのように社会から孤立し、またその家族がどれほど苦しむかを考えさせられます。

特に、加害者家族への偏見や社会的な圧力について触れた感想も多く見受けられ、法律や社会制度がどのように人々の人生に影響を与えるかについて深く考えるきっかけとなっています。

作品全体としては、エンターテインメント性と社会的なメッセージが巧みに融合しており、多くの読者が「読みやすい」と感じつつも、その内容には重いテーマが含まれていることに気づきます。

特に、少年犯罪という難しいテーマを扱いながらも、感情的な深みを持ったストーリー展開が評価されています。

最後に、この小説は単なるフィクションではなく、現実社会にも通じる問題を扱っているため、多くの人々にとって考えさせられる一冊となっています。

読後には、自身の価値観や社会への理解を再考する機会を提供してくれる作品です。

 

noteの感想では…

 

ネタバレあり

感想 15歳のテロリスト 松村涼哉 少年法については問題もあるのですが、それをモチーフにした本作は面白くもありましたが、最後の部分がご都合主義すぎてちょっと納得いかない。

 

人を殺害したのに、犯人が少年だから・・・というケースで、嘘みたいに軽い刑に驚くことがある。
少年法に関しては、僕も違和感があるのですが、本作では、その少年犯罪を取り扱っています。

少年は、なぜ、テロリストになったのか?。
それをミステリー形式で解き明かしていくストーリーです。
ただ、この作品をミステリーとして読むならば満足はできないと思います。

少年の葛藤の描き方などが秀逸で、物語に引力がある反面、少年にしては緻密で計画的な部分もあります。
例えば、復讐する相手の妹に接近したり、彼女がいない時間帯に母親だけだのところに押し入ったり、少年にそんな計画性や度胸があるとは思えませんし、その後のテロの展開については、それは大人でもできないでしょと思ってしまいました。

そして、あのラスト。
御都合主義もいいところです。
ネタばれさせると、少年は復讐しようとしていた犯人の少年がテロをしようとしていたのに気づく。
だから、それを自分がやったと公表する。
というのも、犯人は誰かに雇われていて、その黒幕が国会議員で、少年法をもっと厳しいものにしようとしていた人という結末です。

自作自演で少年に爆破事件を起こさせて世間の目を少年事件に向けようというのです。

つまり、自分の政治的な意見を通すため、わざと少年に爆破テロをさせていたということです。
ありえないですね。
バレたら人生終わりですよ。警察はそんなに甘くない。
少年にバレるようなことを大人、それも国会議員がやるとは思えません。

人々が少年犯罪に興味を持つのは、いつだって凶悪犯罪が発生してからだ。


そして、興味を失えば、そのことをみんな忘れてしまう。

だからって、少年法を厳しくしようという議員が、自ら犯罪を起こすということはないと思う。
なんか、結末が変。がっかりです。

 

※こちらの記事を参考にしています。

https://note.com/muto1192/n/nc1b51dec0cc3

 

 

No.8『15歳のテロリスト』

 

「すべて、吹き飛んでしまえ」突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。
 少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて少年犯罪被害者の会で出会った孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか?進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方をくらませた少年の足取りを追う。
 事件の裏に隠された驚愕の真実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。
(裏表紙より)

 『告白』や『さよなら、ニルヴァーナ』のような、少年法や少年犯罪に関する小説に興味を抱いていて、そういうのが読みたいなぁと思い手に取ったが、少し思っていたのとは違った。

が、とても面白かった。メディアワークス文庫はどちらかというとライトノベル寄りな作品が多いため、少年犯罪をテーマにするとなるとどんな感じになるんだろう…と思ったが、決して軽すぎず、でも展開もスピード感もあって、気づいたら一気に読み終えていた。

 「新宿駅を爆破する」とテロ予告をした15歳の少年・渡辺篤人と、少年犯罪を取り扱う記者・安藤の視点が交互に入れ替わりながら物語は進む。

始まってすぐに、渡辺篤人が過去に少年犯罪によって家族を奪われた過去や、安藤も別の少年犯罪によって恋人を奪われた過去が判明する。

少年法の矛盾や弱点、進展しない捜査、加害者家族との邂逅など物語はさらに加速し、安藤、渡辺篤人、中学三年生の少女・アズサ、かつて殺人を犯した少年・灰谷ユズル、真の黒幕が一つに集まり、物語は一本の線でつながる。

 この物語は、「少年犯罪」と「憎しみ・復讐の連鎖」をテーマに、扱いにくい問題について真正面からしっかりと描かれている。

加害者遺族の被害者性、世論の加害者性。また、被害者遺族の加害者性についても。少年犯罪を犯した富田ヒイロや灰谷ユズルの家族の末路が生々しく、痛々しい。

また、爆破予告をした渡辺篤人は、自分の家族を奪った事件について検索してはその記事につく「無数の声」に突き動かされて復讐を計画する。

「汚い罵詈雑言や温かい慰めの言葉」「事件に対する怒りの訴え」は、僕らの世界のインターネットにも溢れんばかりに存在する。

安藤は恋人の命を奪った少年が働いているところを目撃し、怒りのあまり少年のその後を記事にするが、これも現実でよくあることだ。酒鬼薔薇やNEVADAの事件について等、世論はいつも少年犯罪の加害者のその後を知りたがっている。

僕自身も、そういうことに関して知りたくないと言ったら嘘になる。少年法に守られた彼らは、どれだけ凶悪なことをしても「少年A」と呼ばれ、顔や名前を変えて僕らと同じ世界に生きている。

その事実が、世論をますます突き動かす。

 著者・松村涼哉さんの作品は初めて読んだが、とても冷静な文章を書く方なんだなぁと思った。

複雑で重々しい人間関係や心理描写、犯罪計画まで、とても冷静に描かれている。真の黒幕は、ミステリにしては分かりやすい方だが、それでもとてもリアルな引き出し方で、その冷静さが物語にリアリティさを出しているなと思う。

だからこそ、15歳の小さな少年の、命を懸けたテロ行為もあっけなく、儚く終わってしまう。その儚さがとても切なく、でもリアリティがあって、少年犯罪という重いテーマであるにも関わらず読後感は決して悪いものではなかった。

 読んでいて、マスコミという仕事の業の深さを改めて感じた。マスコミは、近年インターネット上で「マスゴミ」と揶揄されることも多々あるが、本当に業が深い仕事だなぁと思った。

先ほども書いたが、安藤は恋人を殺した少年のその後を記事にして全世界に発信する。

最初のあたりでサラッと書かれているが、これが後々大きなポイントとなっている。まさにこの物語の分水嶺といっても過言ではない。

あの記事が無かったら、こんなことにはならなかったのではないか。

これは、僕らが知らないだけで現実でもきっとあるんだろうなと思うと、背中がゾクッとした。

同じように、少年犯罪を犯した加害者がマスコミに追われて転々とせざるを得ないシーンというのは『さよなら、ニルヴァーナ』という小説でもあるのだが、その小説ではどちらかというと「そりゃそうだわな」と納得できる感じだった。

そのため今回余計に業の深さを感じてゾクゾクッとしたのかもしれない。

 少年犯罪を犯した少年たちに共通するのがなぜか「少年法は軽い」という認識で、なんだかメディアワークス文庫でこの作品が出版された理由が少し分かった気がした。

メディアワークス文庫は比較的若い人たち、きっと10代後半の人たちが読者に多い。この作品はその人たちにも読まれるべきだなと思う。

 被害者、加害者、それぞれの遺族、世論、マスコミ、メディア。

いろんな声・意見がある。それぞれみんな目線が違う。大事なことは、どの目線に寄るかじゃなく、真実を知ること。

犯罪を犯すことは罪で、裁きを受けて罪を償わないといけない。

それは正しい。少年法は甘い、もっと厳罰化しなくてはいけない。それもきっと正しい。

でもその前に、なぜ犯罪が起きたのか、「誰が本当の悪人か」、知らなければならない。それを知らなければ、加害者を罰することもできないし、被害者は納得できない。被害者に報いることはできない。

少年法や犯罪について、見方が変わる作品だなと思った。

 松村涼哉さんの作品で、クラス内ヒエラルキーやいじめを取り扱った作品もあるらしいので、ぜひそっちも読んでみようと思う。

 

※こちらの記事を参考にしています。

https://note.com/r_shizuma034/n/n3c69de620dd9?magazine_key=m0239854bd795

 

 

 

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